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行政のボランティア募集

こんにちは。ボランティアコーディネータ―の篭橋です。

今日は、行政のボランティア募集についてお話したいと思います。

様々な団体がボランティア募集を行いますが、行政も行政主催のイベントなどのボランティアを募集することがあります。

行政が主催するイベントだから、ちゃんとしてるだろう。

行政が募集するボランティア募集だから、条件もいいだろう。

そう思いがちですが、そこに落とし穴があります。

特に県主催の大きなイベントになると、開催日の半年~1年ほど前からボランティア募集が始まります。

そして、募集締め切りは、3ヶ月~半年前になります。

また、イベント日は平日の昼間だったりします。


募集人員は延べ1,000人です。

交通費等はありません。

具体的な活動はまだ決まっていませんし、活動は選べませんが、指示された活動をやってもらいます。


ここでいくつかの問題が出てきます。

そもそも、学生が半年先の予定を確保できるでしょうか。学生でなくても難しですよね。

また、平日の昼間はたいてい学校があります。学校を休んでボランティア活動をすることはあり得ません。

遠いところから行く場合は、交通費が出ないのは学生にとってはなかなかの痛手です。

しかも、具体的に何をやるかも決まっていなければ、自分が参加するかどうかも決められません。

また、具体的な活動内容が決まったとしても、どうやらやりたい活動は出来ず、主催者に指示された活動をしないといけないらしい。


これで、参加を決めるのは大変リスクがありますよね。


そこでコーディネーターの私が主催者に聞くわけです。


篭 橋:「このイベントにボランティア参加するメリットってなんですか?ボランティア参加したいと思える楽しみってなんですか?」


主催者:「全国各地から選手が集まってくるので、楽しくないですか?」


篭 橋:「あ、選手たちと触れ合える場や、試合を見れる場があるんですね?」


主催者:「いや、それは無いです。」


篭 橋:「では、具体的にどんな活動になりそうですか?」


主催者:「駐車場の誘導や、ゴミの分別になります。」


選手たちと関わる場や、試合の補助などは、関連する協会などにお願いしているから、ボランティアは会場の外の誘導や掃除をやってほしいということです。


それを知った上で、それでもこのイベントにボランティアとして参加したいと思うのであれば、ぜひ参加してもらえばいいと思うのですが、行政の募集だからと安心していると、とんでもない落とし穴が待っていることもあります。


本来、そうした「作業」は、きちんと対価を払ってやってもらうべきです。

予算が無いからボランティアにタダでやってもらおうという部分が、見え隠れしてしまうんですね。

そういう募集の依頼があった時は、主催者に、

「あなた自身、このボランティアに応募したいと思いますか?あなたの子供さんに応募させますか?」

と聞くようにしています。

たいがい、相手は絶句するのですが・・・。


やりがいを持てる無償の行為になるのか、こき使われて疲れ果てて、二度とやりたくないと思うタダ働きになるのか。

ボランティア活動を選ぶ時には、どこが主催ということよりも、しっかりと中身について確認することが大事なのです。


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